ムルティストラーダ950Sは、ムルティストラーダ950の上級仕様車。Sバージョンとしての主な内容は、DSS(ドゥカティ・スカイフック・サスペンション)EVOを搭載。セミアクティブサスペションであるDSSは、刻々と変化する路面の状況に対して連続的に前後サスの減衰力を変化させることで、「まるで空に吊り下げられているような」感覚で車体を路面に追従させるシステムです。
他にも、クラッチレバーの操作なしにシフトアップ&ダウンを可能としたドゥカティ・クイック・シフトやクルーズコントロールも標準搭載しており、コーナリングライトやTFTカラー液晶のメーターパネルもSバージョンとしての装備として採用しております。
また、こちらの車輛はフロント19インチ、リヤ17インチのスポークホイールをチョイスしたモデルで、スポークホイールでありながらチューブレスタイヤを採用できる仕様となっております。
アドベンチャーツアラーとしての装備として欠かせない、大容量の燃料タンクは20Lという余裕のビッグサイズで、ロングツーリングに求められる長大な航続距離を実現。スペック上で公表されている燃費で計算すると約360kmを走破出来る仕様です。
長距離のツーリングでも疲労感を軽減させる座面を広くとったシートは、前側を絞り込む事で820㎜のシート高(日本仕様)ながら、足つきを向上させる形状となっております。
ドゥカティ伝統のL型水冷ツインエンジン、テスタストレッタ11°を搭載。937㏄の排気量で最高出力113PSを9,000rpm、最大トルク9.8Kgf・mを7,750rpmで発生させております。乾燥重量212Kgの車体では十分パワフルなパワーユニットで、高回転まで気持ちよく回るエンジンです。更にDucati Quick Shift up & Down システムやセルフサーボウェットスリッパークラッチも装備。クラッチ操作を省き、小気味よいシフトチェンジが可能なので、郊外の田舎道や高速道、景色の良いワインディングなどを楽しく駆け抜ける事が出来るでしょう。
「Ducati Quick Shift up & Down システム」クラッチの操作を省き、シフトアップやシフトダウンが出来るクイックシフター。
市街地からワインディングまで、疲労を軽減して小気味よいシフトチェンジが楽しめます。
ドゥカティ伝統のトレリスフレームが美しい。エンジンをフレームの一部として組込んで、スチールパイプで囲う独特のフレームシステム。適度なたわみと剛性感が絶妙なバランスを生み出し、ドゥカティ独特の抜群なハンドリングを楽しむ事が出来ます。
ムルティストラーダ950 Sの標準モデルはキャストホイールを採用しておりますが、こちらの車輛は前後ホイールにオフロード走行にも対応できるワイヤースポークホイールを採用した仕様で、フロント120/70ZR19インチ、リヤが170/60ZR17インチのピレリ・スコーピオントレイルⅡを装着しております。
前後共に170㎜のホイールトラベルを持つドゥカティ・スカイフックサスペンションと組合わせる事で、道を選ばないアドベンチャーツアラーの真価が発揮される仕様です。
インナーチューブ径Φ48mmの倒立フロントフォークを採用、ホイールトラベルは170㎜。ブレーキキャリパーはブレンボ製のラジアルマウントタイプというスーパースポーツのようなハイスペックな仕様で、ワインディングなどや、ハイペースな移動でも安心の装備となります。
ムルティストラーダ1200エンデューロから引き続く、オフロード走行を念頭にした設計の、両持ち式スイングアームを採用しております。
走行距離が少ないので、チェーンやスプロケットも摩耗少なく、とても綺麗な状態です。
ハンドルマウント部には、MOTO CORSE オリジナルパーツのユニバーサルマウントシステムをオプション装着しております。
別売のスマートフォンホルダーを組合せる事で、簡単にスマートフォンを装着してツーリングに便利な「ナビ」として利用が可能です。
バンク角に合わせ照明を最適化するコーナリング・ライト(DCL )を採用したLEDのデュアルヘッドライトや、クチバシのようなノーズが目立つムルティストラーダ950 Sのフロント部。大型スクリーンやハンドガードといったアドベンチャーモデルらしい装備も備えており、とても魅力的なフロントマスクとなってます。
5インチカラーTFTディスプレイを採用した、メーターパネル。左側のハンドルスイッチでは、クルーズコントロールや、「スポーツ」「アーバン」「ツーリング」「エンデューロ」などのライディングモードの切替が出来、メーターパネルの中央下部に表示され、操作が可能となっております。メーターパネル中央部には速度計がデジタル表示され、その右側にはギヤポジション、上部には右へと向かうバー表示の回転計が配置されて、とても視認し易く見やすい表示となっております。