ハイパーモタード950 SPはより軽快に走れるよう、ハイパーモタード950から、より装備を充実させて仕上げた上級モデルです。
ハイパーモタード950はマルゾッキ製45mm径フルアジャスタブルフォークを装着しています。このフォークのホイール・トラベルは170mmで、リアには、ザックス製アジャスタブル・ショック・アブソーバーが装着されています。ホイール・トラベルは150mmです。
対してこちらのハイパーモタード950 SPは、185mmのホイール・トラベルを備えたオーリンズ製48mmフルアジャスタブル・フォークと、175mmのホイール・トラベルを備えたオーリンズ製フルアジャスタブル・ショック・アブソーバーが装着されます。
リアフレームは、2013年からのハイパーモタード821から939まではアルミ鋳造製でしたが、ハイパーモタード950 SPでは以前の空冷モデルのような軽量なトラスタイプに変更されました。また、サイレンサーも2012年以前の 空冷モデル と同じセンターアップスタイルになっております。
ハイパーモタード950 SPは、Y字3本スポークを備えたマルケジーニ製鍛造ホイールを装着し、サイズはフロントが3.5インチ、リアが5.5インチです。タイヤは、最新バージョンに進化を遂げたピレリ製ディアブロ・スーパーコルサSPレーシング・タイヤを履き、サイズはフロントが120/70 ZR17、リアが180/55 ZR17です。
ハイパーモタード950 SPのパワーユニットはテスタストレッタ11°
このL型2気筒エンジンには、大幅な改良が施され、重量が1.5kg削減されています。先代バージョンと比べてパワーが4ps引き上げられ、最高出力は114ps/9,000rpmを発生し、フラットなトルクカーブは7,250rpmで最大トルクの9.8kgmに達します。最大トルクの80%は、3000rpmという低回転域から発生し、5,000〜9,000rpmの幅広い回転域で常に88%以上を維持します。
アップ/ダウン機能を備えたドゥカティ・クイック・シフトEVOシステム(DQS EVO)を搭載しています。専用のファイン・チューンが施されたこのギアボックスは、ハイパーモタード950 SPに標準装備。
このシステムは、リーン・アングルのデータを使用して、コーナリング中にシフト・チェンジを行う際に、モーターサイクルの安定性を最大限に高めます。DQS EVOは、シフト時間を短縮するだけでなく、クラッチを使わないでシフトダウンできるため、これまで以上に効果的にコーナー手前でブレーキングできるようになります。
フル・ライド・バイ・ワイヤの採用により、シフトアップ時とシフトダウン時には異なる制御が行われます。シフトアップ時には点火時期を早めてインジェクションを調整する一方で、シフトダウン時にはスロットルの開度を制御します。
ハイパーモタード950 SPのメーターパネルには、4.3インチのTFTカラー液晶ディスプレイが標準装備されます。パニガーレV4からヒントを得たグラフィックを採用したことにより、メニュー間の移動や設定変更をより簡単に行うことが可能になりました。各ライディング・モードには、一目で識別できるように専用のカラーが割り当てられています。ライディング・モードのメニューでは、変更された設定内容が分かりやすく表示されます。このメニューは、調整されたシステムの説明図に加え、その変更がパフォーマンスや安全/安定性に適しているかどうかを示す段階的なスケールによって示されます。